旅の途中で、そういえば近くにあったな...という感じで真鶴の「中川一政美術館」に立ち寄りました。
構えずに見られたのも良かったのでしょう、とても密度の濃い時間をすごせたように感じました。(思わぬ良いものにめぐり合のは、とりわけ嬉しいもの)
こじんまりとした美術館は、大きめの住宅のような感じで、それほど時間がなくても見ることができました。(疲れを感じない程度で丁度よかった。)また、一人の作家の作品をたっぷりと見ることが出来るので、満足感も十分。
内部空間は一筆書きの動線で、導かれるまま、一周しながら全ての展示が見られる構成です。そして、細かいところまで気が効いたデザインも一つ一つ楽しめます。
印象的だったのは外部のエントランス付近のつくりかたでしょうか。たっぷりと空間を採って、長い庇がゲートのようでもあり、そこに椅子を置いたり植栽を植えたりして、雰囲気の良い場所が作ってありました。余裕があると言えばそうなのですが...建物を小さくしてまわりに豊かな場所をこしらえる是非、見習いたいなぁ、と思いました。また、忘れたころに訪ねてみようと思うのです。
※館内に喫茶室や売店のようなものはありませんが、
近くに公園があり、画伯のアトリエが移築されているようでした。
天気が良ければ、ゆっくりと過ごすのも良さそう。
(今回は雨が激しく見送ってしまいした...。)