多摩美図書館はアーチの繰り返しなので
どこを撮っても似たような写真になリ勝ちだ。
外に面するアーチにはガラスが嵌っているのだが、
コンクリートの壁と同じように湾曲しながら、ピッタリ同じ面に揃っている。
コンクリートにガラスが象嵌されているようなものだ。
アーチというのは古くからあるものだが、
ガラスが嵌っているのはあまり見たことがない。
コンクリート面にガラスがピタリと埋め込まれているので、
とてもスッキリとした仕上がりになっているが、アーチの型もはっきりと分かる。
新しいものと古くからあるものが混在していろいろな表情や印象が持てる、
なんとも不思議な感覚が面白い。
内部から見ると開口が大きいので窓という感じがない。
アーチの門型から外を眺めるような感じが原始的というか洞窟のようだ。
外には多摩の丘陵地帯の大きな景色が広がる。
2階図書室から見るとそれが良く分かる。
