牧野記念庭園に行ってきました

2010/12/10

探訪いろいろ

植物学者、牧野富太郎博士の住居跡が練馬区の庭園・展示館として開放されています。
建物は高知にある牧野博物館と同じ内藤廣さんの設計。

牧野博士については何も知らなかったのですが、展示をみるとすごく興味深い人物。
失礼ながら、建物に興味があって見に行ったのですが、今はむしろ博士が気になる。
高知の博物館にも行ってみるべきだと思いました。



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Makino_002

展示室外観は、むくりとそりのある丸っこい感じの屋根です。
雑木林の中で少しメルヘンチックな趣がありました。



展示室内部は縁側のようにする狙いでしょうか(?)庭側はガラス。

側面も途中までガラスです。



Makino_006



Makino_007

外に出ると屋根のある回廊へ続くのですが、ここも縁側的な場所です。
各建物をこのような屋根付きの回廊が結んでいます。

Makino_008


ところで、展示物の中で特に興味を惹かれたのは昔の植物図鑑の原画です。



植物の水彩画なのですが、著名な日本画家達が書いていたそうで



絵としてじっくり楽しんでしまいました。何とも味わい深い。



写真がダメとはおもいませんが、絵で見たほうが
なんだかよく分かった様な気になるから不思議です。


そして別館にはまた別の建物が・・・








別館には牧野博士の仕事場が保存されているのです。
木造平屋の建物がすっぽりとコンクリート構造物の中に納められていました。
実物が残っているとは感激!

Makino_005


Makino_003

もちろんこれは住まいの一部ですが、
こんな小さくて気軽な住まいはとっても魅力的です。
このまま住んでしまいたい衝動にかられました。

壁の作りつけの本棚も素敵です。
実際は書物が散乱して、足の踏み場もないような状態だったらしいですが、
そんなところも、さすが博士ですね。


Makino_004

作家の仕事場というのは魅力的ですが、
ここはさらにおじいちゃんの家のような懐かしさもありました。
また、ゆっくり訪ねてみたいと思います。









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