家の中で今年一番の変化は、この大きな収納家具を2階へ移動したことだ。
キャスターを外して巾木を付けたので、安定感が増した。
以前、勤めていた家具メーカーで作った試作品で、多分これ一台しか作られていない。
見た目はカッコイイのだが、現実的な問題が多く製品にはならなかった。
何度か展示会に出されたようだが、最後は社員の方が引き取り、今は家にある。
前の持ち主の引越しの際に貰い受け、当家の2階のキッチンで使うべく
とりあえずは1階まで運んで置いた。
さあ、いざ2階へと思ったら大きすぎて(さらに重過ぎて)階段は通せない。
窓から何とか入らないかと、引越し業者にまで相談したが、断られた。
ということで、
考えられる手段としては一旦分解した後に運び上げ、
その後、再度組み立て直すというもの。
分解といっても、ほとんど破壊のようなもの。
でも、それしか方法はなかった。
一旦、板状にバラして2階に運び上げる。
それぞれの板同士は、木工用ボンドと木ダボで固定してある。
ボンドは濡らすと緩むので霧吹きや濡れたタオルで湿らせ、
しばらくしてから引き剥がすと取れる部分もある。
しかし、ダボの部分やボンドが強力な箇所はノコギリで切るしかない。
ノコギリは園芸用の短いヤツが狭い所では使いやすかった。
とは言え、家具はかなり傷めてしまうのだが...
板にしてしまえば運ぶのはどうと言うこともない。
やっと分解したと思ったら直ぐに組み立てだ。
今回、付いていたキャスターを止めて、新たに巾木(台輪?)を作成。
本体の底にも巾木を受ける枠を取り付けた。
天板には電線を通すための丸い穴も開けてみた。
組み立ててみると微妙にスキマが出来たり、側板がむくれたりしている。
近くで見るとビスも丸見え。何とも荒っぽいやり方なのだ。
またいつかバラす日もあるかと思い、ダボもボンドも使わず全てビス止めにした。
つまり、ビスを外せば簡単に分解できるのだ。(また破壊するのは大変なので...)
家具は(大きなものは特に)分解できる方が良いと、つくづく思ったのだ。