朝9時ごろの1階。昨夜の就寝前は14℃くらいで、デロンギヒーターは最弱の1にして寝た。
湿度が結構あり、2階は50%ぐらい。
確かに乾燥している感じはなく、寒いことは寒いが、嫌な寒さではないのだ。
湿度があるためと思われる。
建物の性能に関しては、素材の力にほとんど頼っています。例えば断熱材。セルロースファイバーというものを使っていますが、一番の魅力は断熱の他に湿度(水蒸気)の調節をしてくれること。複数の性能を持つ素材にとても魅力を感じています。
古くから使われている素材にはこのようなものが多い。木や土壁、紙、藁など、単一の性能(例えば断熱性能)で比べると性能は低いですが、副作用のような弊害(結露のような)が少ないのが利点といわれています。
現代の建物は構造は構造材、断熱は断熱材と言ったように、専門に分かれているのが特徴です。複合的な性能を持ったものは(ないわけではありませんが)取り入れられて来なかったようです。
木造の伝統工法などは、そんな自然素材の複合的な性能を生かした大変素晴らしいものです。しかし、あまりの完成度の高さゆえに変化が難しいのか、現代の住宅事情(特に都市部での)や生活感覚の中ではマイナーな存在になってしまい残念です。せっかくの技術体系を生かせないのはもったいない。
セルロースファイバーなど、いわゆる自然素材系の断熱材(羊毛、杉皮等)を使った外壁は、伝統的な小舞に土壁、漆喰で出来た壁の持つ調湿性能に加え、断熱性能まであるわけで、より複合的になっています。それに、何だか昔に戻ったような感じも面白い。湿気をうまくやりくりできる、日本の気候にフィットした素材の後継者になるのでしょうか?伝統的なものと共に、気候風土や暮らしのゆたかさに貢献してくれると助かります。